≪傑作もしくは水平線の神秘≫ルネ・マグリット(1955年)

こんにちは!

当記事では、シュルレアリスムを代表する画家、ルネ・マグリットについてご紹介します。

一度見たら忘れられないような画風が癖になる人も多いはず。

楽しんで読んでいってくださいね!

目次

1. ルネ・マグリットってどんな人?

  ⑴ シュルレアリスムとは

  (2)マグリットとシュルレアリスムの出会い

2. マグリットの有名作品

3. 最後に


1. ルネ・マグリットってどんな人?

マグリットは、ベルギー出身の「シュルレアリスム」を代表する画家です。

それではまず、シュルレアリスムとは何か簡単にご説明します。


シュルレアリスムとは

≪ゴルコンダ≫ ルネ・マグリット(1953年)

シュルレアリスムとは、日本語で「超現実主義」を意味する言葉です。

もともとは、思想として始まったスタイルでしたが、

その後、美術や文学、また映画や音楽など、芸術全体の分野でも用いられるようになりました。

シュルレアリスの内容としては、理性を中心とした近代的な考え方を批判し、

精神分析学の影響を受けて無意識の世界を探求することで

「超現実」という新たなリアリティを追い求めることを言います。

(参考:シュルレアリスムと絵画ーダリ、エルンストと日本の「シュール」/ポーラ美術館)

すなわち、意識の下に隠れている、無意識の欲望について表現しようという芸術運動です。

絵画の分野において、このシュルレアリスムの代表的画家と言われているのが

サルバドール・ダリ、そして当記事の主役、ルネ・マグリットです。

他にも、マルク・シャガールや日本人のマックス・エルンストも挙げらます。

≪たそがれの隔世遺伝≫ サルバドール・ダリ(1933-1934年)


マグリットとシュルレアリスムの出会い

マグリットは、絵を描き始めた当初からシュルレアリスムに傾倒していたわけではありません。

彼の画風は印象派から始まり、ブリュッセルでの美術学校生活を通して

キュリズムや未来派、ダダイムズなどにも影響を受けるようになりました。

彼には古典的な技法は合っていなかったようで、前衛的な芸術家と交流を深めるようになりました。

そんな彼に転機が訪れたのは1923年でした。

友人でシュルレアリスム詩人であるマルセル・ルコントから

ジョルジョ・デ・キリコの≪愛の歌≫という作品の複製画を見せられた彼は衝撃を受け、

そしてあまりの感動から涙を流し、それ依以来シュルレアリスムに没頭するようになりました。

≪愛の歌≫ ジョルジョ・デ・キリコ(1914年)


マグリットの有名作品

さて、ここからはマグリットの有名な作品をいくつかご紹介します。

恋人たち(1928年)

≪恋人たち≫ ルネ・マグリット(1928年)


彼の代表作品、≪恋人たち≫。

ベールに隠されている恋人たちの姿に、静かな不安を覚えるこの作品。

誰よりも恋人である相手を理解していると思っていたのに、

実際には相手の本質については何一つ分かっていないんじゃないか。

そう問いかけられているような気がします。

この作品のモチーフとなっている「ベールで隠れた顔」は

彼の幼少期の原体験が基になっているのではないかと言われています。

マグリットは、13歳のときに母親を入水自殺で亡くしています

彼女の引き上げられた姿と対面したときに、彼女が着ていたガウンが顔を隠すように頭を覆っていました。

このシーンが、後のマグリットに影響を与え、

彼の作品で度々「ベールで隠れた顔」が登場するようになったと言われています。

ちなみに、彼自身はこの解釈を否定しています。

偽りの鏡(1928年)

≪偽りの鏡≫ ルネ・マグリット(1928年)

目の前に見えている空は、はたして本当に空なのか?

幻想を抱いて美しいものに仕上げているだけではないのか?

お前の瞳は、偽りの鏡のように虚構を映し出しているだけかもしれないぞ

そう言われているような気分になるこの作品。

人間の目がモチーフという、非常にシンプルかつ印象的で、一度見ると忘れられません。

光の帝国(1954年)

≪光の帝国≫ ルネ・マグリット(1954年)


光の帝国は、彼の後期の作品の代表作です。

実は、1953年から1954年にかけて複数枚作成されており、

ベルギー王立美術館やニューヨーク近代美術館などが所有しています

この絵の大きな特徴としては、

上半分が昼の青空である一方で、下半分が闇の中の建物や湖など夜の風景が描かれていることです。

つまり、一枚の絵の中に「昼」と「夜」という対立する存在が共存しているのです。

この作品に対して、マグリットは以下の様に語っています。

「光の帝国の中に、私は相違するイメージを再現した。つまり夜の風景と白昼の空だ。風景は夜を起想させ、空は昼を起想させる。昼と夜のこの共存が、私たちを驚かせ魅惑する力をもつのだと思われる。この力を、私は詩と呼ぶのだ。私はいつも夜と昼へ関心をもってきたが、決してどちらか一方を好むということはなかったからである。」

光の帝国 / MOUSEYより

対立する存在が一枚の絵の中に描かれるという矛盾が存在し、

アンバランスながらも不思議と調和を感じてしまう。そんな魅力溢れる作品です。


3. 最後に

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さて、シュルレアリスムの代表的画家、

ルネ・マグリットについて紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

なお、上述の『マグリットの有名作品』という項で記した作品解説は、あくまで一つの解説例です

マグリット自身、絵を見て各々で色んな解釈をして欲しいという様に語っています。

ぜひ、彼の作日はまだまだたくさんあるので、

それらを鑑賞してあなたの「マグリット」を見つけてくださいね。

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