
絵の販売をする場合、とにかく売れて欲しいからと安値を付ける画家やイラストレーターもいますが、絵は決して安売りしてはいけません。
絵を安売りしてはならない理由を見ていきましょう。
デメリットについて
■絵の価値も低く見られてしまう
多くの人は絵に付けられた値段を見て絵の価値を大体把握します。
仮に多大な費用や時間、労力をかけた絵であっても、安い値段が付けられていたらそこまで価値が高くないものだとみられてしまう傾向があります。
また、一度安値を付けてしまうと、他の作品でそれより高い値段を付けた時に買ってもらえなくなってしまう可能性も高まります。
自分が描いた絵だからこそ、売れればいいという考えで安売りするのはおすすめできません。
■業界全体の賃金を下げてしまうことにもつながる
また、いたずらに安値を付けることで業界全体への弊害も生まれます。
不当に安い価格で商品を販売する行為は不当廉売やダンピングとも呼ばれ、法律で禁止されています。
悪徳企業や業者はできるだけ安く画家やイラストレーターを利用したいので、絵やイラストを安価に売り出す人が増えると業界全体の賃金基準を下げたり、相場を崩壊させたりといったリスクが高まります。
このような行動が原因となり、市場自体が縮小してしまうとアート業界全体へも大きく影響します。
仕事には正当な対価が必要であり、自分で価格設定ができる人は正当な価格を付けて売ることが大切です。
また、不当に安価な仕事の依頼や要求はしっかりと断るのも個人や業界を守るために重要です。
解決策
■ 原画レンタル
レンタルにすることで、原画の希少性を保ったまま、たくさんの人の目に触れることが出来ます。
そのような形で体感してもらい、気に入ってもらったら購入してもらう流れを作ることができれば絵も大事にしてもらえ、非常にいい価値提供ができるんではないでしょうか?
■ 買い手を増やすようにする
SNSやWEBで自身の作品を積極的に公開することで、買いたいと思ってもらえる人を増やすことができます。
すると競争原理も働き、従来の値段でも買ってくれる人が現れるので、あえて値段を下げるといったことはしなくてもよいかもしれませんね。
おわりに
何度も言うようですが、絵画の値段を下げ安売りすることは、自分のためにも業界のためにも好ましいこととは言えません。
様々な工夫を行い、絵が本来の値段でも売れるような努力や策を展開していくことが大事ですね!